営業の概況

営業概況

当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善傾向は続く一方で、米国政権の政策動向や、世界的な地政学的リスクの高まり等の懸念により、依然として先行き不透明な状況となっています。個人消費については、緩やかな回復基調であるものの、本格的な消費拡大には至っておらず、景気の先行きは不透明な状況が続いております。

このような経営環境のなか、当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、事業の長期的な成長を重視し、既存商品の市場が縮小する中でも利益が確保できる損益構造を確立するとともに、今後も収益と成長が見込める分野に経営資源を振り向けていく事業構造改革を推進してまいりました。

1)立地環境の変化に合わせた店舗の統合・再配置を推進し、退店は、「カメラのキタムラ」44店、「スタジオマリオ」15店、「Apple正規サービスプロバイダ認定店」1店の合計60店となり、出店は、「スタジオマリオ」1店、「Apple正規サービスプロバイダ認定店」1店の、合計2店となりました。平成29年2月14日に発表しました事業構造改革における店舗の閉鎖は、平成30年3月期までの129店舗の計画に対して、平成30年3月末までに125店舗を閉鎖し、固定費削減により収益が見込める見通しとなった4店については継続を決定しました。

2)店舗閉鎖による固定費削減と、適正な人員配置と効率的な店舗オペレーション、販促施策の見直し等による費用削減を進めており、当連結会計年度において、販売費及び一般管理費は前年同期から6,036百万円の減少となりました。

3)「年賀状」の収益向上のために、最大の強みである印刷年賀状の店頭1時間仕上げを、TVコマーシャルと新聞折込みチラシで訴求し、年末まで拡販しました。その結果、年賀状の販売枚数は、6,935万枚(前年同期比2.3%増)となりました。

4)「モバイル事業部」を新設しました。写真の専門性、モバイル販売の専門性を共に高め、また事業部別の採算管理徹底と、収益力向上を進めています。

5)「写真の新たな楽しみ方」を提案するサービスを創り、キタムラ独自の新しいイメージング体験を幅広い年代層のお客さまにご提供することを目的として、コミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」上で、写真プリントの注文やカメラの買取査定、スタジオマリオの撮影予約ができるサービスを、平成29年9月27日より開始しました。

この結果、当連結会計年度において当社グループの実績は、売上高は126,850百万円(前年同期比10.2%減)となりました。店舗販売事業の戦略的店舗閉鎖による売上減少、及び事業収支見直しによるスマートフォンの販売店舗網を縮小したことにより、減収となりました。利益面では事業構造改革による販売費及び一般管理費の削減が進んでいること、及び前述したスマートフォンの販売店舗網縮小による費用削減により、営業利益2,794百万円(前年同期は1,231百万円の営業損失)、経常利益2,938百万円(前年同期は1,069百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,741百万円(前年同期は1,991百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。

なお、当社は、平成29年10月31日付で医療用機器卸販売事業を展開する連結子会社である株式会社キタムラメディカルの全株式を譲渡したことに伴い、当社グループは医療用機器卸販売事業から撤退したため、第3四半期連結会計期間より連結の範囲から除外しております。

また、株式会社キタムラメディカルの全株式の譲渡に関連して、関係会社株式売却益681百万円を特別利益に計上致しました。

セグメントごとの業績は、以下のとおりです。なお、セグメント利益は、経常利益ベースの数値であります。

(店舗販売事業)

事業構造改革による店舗の戦略的な閉鎖に伴い売上高が減少したものの、イメージング部門で年賀状販売が好調であったことに加え、経費の削減が進んでいることにより利益が改善しました。
この結果、当連結会計年度での売上高は112,476百万円(前年同期比9.2%減)となり、2,870百万円のセグメント利益(前年同期は1,489百万円のセグメント損失)となりました。

(レンタル事業)

販売用の音楽ソフト及び音楽レンタルが減少したものの、映像レンタル、コミックレンタル、書籍、ゲームハードの販売が堅調に推移しました。また、移転や増床の効果により書籍、文房具、雑貨の売上高が増加しました。しかしながら、増床したことによる経費の増加により利益が減少しました。
この結果、当連結会計年度での売上高は5,360百万円(前年同期比6.8%増)となり、41百万円のセグメント利益(前年同期比36.5%減)となりました。

(服飾卸販売事業)

カジュアルバッグ市場の減少に伴い、バッグの卸販売が苦戦したことにより利益が減少しました。
この結果、当連結会計年度での売上高は1,268百万円(前年同期比16.2%減)となり、93百万円のセグメント利益(前年同期比36.0%減)となりました。

(写真卸販売事業)

商品の卸販売が減少したことにより売上高が減少しましたが、アルバム分野、学校写真分野を中心にプリント全般の卸売が好調に推移したことにより利益が増加しました。
この結果、当連結会計年度での売上高は5,070百万円(前年同期比0.8%減)となり、233百万円のセグメント利益(前年同期比19.1%増)となりました。

(医療用機器卸販売事業)

医療用機器卸販売事業については、株式会社キタムラメディカルの全株式を譲渡したことに伴い同事業から撤退したため、セグメントの業績については、第2四半期連結累計期間までの業績を連結対象としております。
この結果、当連結会計年度での売上高は2,096百万円(前年同期比59.6%減)となり、84百万円のセグメント利益(前年同期比61.5%減)となりました。

(その他事業)

前年同時期に大きな増収要因となったWindows10自動アップデートに関連したパソコンや修理等の売上が今期は減少したことにより利益の減少となりました。
この結果、当連結会計年度での売上高は576百万円(前年同期比0.8%減)となり、22百万円のセグメント利益(前年同期比1.8%減)となりました。