店舗からプロダクト開発に異動した理由ですか? 雰囲気も売上もいいお店をつくることができて、全国でも目立っていたからかもしれません(笑)。もちろん私だけの力ではなく、店舗のスタッフみんなで取り組んだ結果です。しっかり成果を出せていた理由は、やはりお客さまのことが大好きだったから。みなさんの想いを聴かせていただくことは、とても素敵な時間でした。あるとき、気づいたことがあったんです。それは、誰しもがその人にとっての「とっておきの 1 枚」を持っているということ。もうボロボロになった白黒写真を両手で包みながら「この写真はね...」と目を細めて、当時のことを語ってくれたお客さま。コンテストに出品する写真について「どうプリントするのがカッコいいかな? 」と知恵を出し合い、ともに作戦会議をしたお客さま。店舗にいた頃から、それぞれのお客さまの「とっておき」に耳を傾けてきた私の経験が、思い出を彩る商品を考えるいまの仕事につながっているのかもしれないですね。
たった1枚の写真でも、楽しみ方はたくさんあります。卒業する先輩に手作りのアルバムをつくってプレゼントをする方もいれば、写真を撮るときに使えるグッズを買い揃える方もいます。そんないろんな楽しみ方を、新しい商品を通じて届けていくのが、プロダクト開発の仕事です。バイヤーのようにいい商品を探して買い付けてくることもあるし、イチから自分で企画をすることも。カメラのキタムラに子育て世代のお客さまが増えてきたことから「もっとパパやママたちが写真を残したくなるような商品を提供したい」そんな気持ちで企画したのが、オリジナルのマンスリーカード。実はいま誕生したその日から1歳のお誕生日までの赤ちゃんの成長記録を、毎月写真に残す方が増えているんです。そんな方々のために写真を可愛く彩るカードを開発しました。こだわったのは、子育て世代の方たちにヒアリングしながら考えた絵柄や色味。この商品がお客さまの思い出をより輝かせるのに一役買っていたら、とても嬉しいですね。
2014年 |
|
---|---|
2015年 | カメラのキタムラ 水戸/平須店に店次長として配属 |
2016年 |
|